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2009.08.12Wed 23:00官能小説ww
今回は年齢推奨R-15位ですねww 年齢に達して無い方は閲覧ご遠慮下さいww

タクイチロゥさんのライブチャット用語集・官能小説コラボ第6弾です!!





「有さん、其処は節に遅れて入って・・・」

♪いか~にこの身が 海女じゃというて~

午後の日差しが障子を通して明るく滲み、上結されて明るい亜麻色の髪と淡いスミレ色の江戸小紋のきっちりとした袖から出た白く細い腕が伸び、その指先の装飾は施されていないがつやのある形のいい爪が三味線の「細棹」を伝う様を見ながら、僕はお師匠さんの真正面で稽古を付けて貰っている「松風」の二の節を唄う彼女の節廻しを聞く。

長竹流長唄の「名取」を持っている由紀さんの下で、僕はもうずっと小さい子供の頃から週3回三味線と唄の稽古をつけて頂いている。
長竹流家元である父親を持つものとして、家名を継ぐものとして当然と言われながらも子供心に「三味線とお唄のお稽古」と知られるのが恥かしくて、ずっと「塾」と友人には言ってきた。

自分はどちらかと言うと「活字人間」で文学や映画を好み、音楽もスタンダード・ジャズやボサノヴァが好きと「家系」の中では異端なのだが、「勧進帳」の様な小太鼓や鼓の打楽器と多人数で合奏する三味線の調べを快く感じると共に、歌舞伎の演目の中で「長唄の果たす役割」が明確に示され、演者との一体感が味わえるのが好きでそれでも今まで続けられてきた。

だが「高校卒業」を前にして悩んでいる事も、決断を迫られている事もある。

ある程度「この世界」に長く居る事で子供の頃には理解出来なかった「噂話」がいくらか解ってくると、その噂の類が「悪意」を持っている事に気が付き始めた所為だ。


※注記
「細棹」:三味線の弦が張られた首の部分。芸能の種類により「太棹」「中棹」「細棹」を使い分ける。
「名取」:日本演芸協会の設ける「長唄流派」毎の資格検定。合格する事で指導者として認められる。
「家元」:各流派の伝承者。基本は世襲制。
「勧進帳」:歌舞伎の代表的演目。この場合は長唄による伴奏を指す。


#もうしばらく「僕の話」にお付き合い下さい。

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願わくば多くの人に幸せな「ライブチャット・ライフ」を。
"The Life is Live Communication."

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  *   *   *


由紀さんは私の父が協会理事を務め始めた時に、大変懇意にして頂いた方の娘さんと聞いている。
17歳で「名取」となったとか・・・現在は28歳ぐらいだろうか。

家に出入りし始めた頃から大変聡明で美しい彼女に私はよく懐いていて、6歳の頃から長唄の稽古を付けて貰い始めた。その頃からずっと「二人きり」の稽古は私にとって楽しくて大切な時間だった。

だが最近になって演奏会や事務局の手伝いで「協会」に出入りする様になると、余り良くない噂を耳にするようになった。

その噂話に因ると彼女は元々「お茶屋」の宴席に上がる芸妓(げいこ)で、三味の腕前と器量に見初めた父が個人的に長竹流門徒としている、つまり「囲っている」んじゃないかという。
花街(はなまち)の世界にも「花柳小唄」という言わば「色恋」を歌う演目があり、艶のある唄と膝を崩して三味線を弾く様を見て楽しむ「女遊び」があると聞く。

馬鹿な話だがそれを聞いた当時中学生だった僕は、それを鵜呑みにして一時期、父と由紀さんを軽蔑していた。「耳に穴を開けた」のもそういった背景があったのかも知れない。
僕が大人数で「下さらい」をしている時に、偶然姿を見せた父に「ピアス」をしているのを咎められ、後にこっ酷く叱られたりしたっけw

今思うと二人のそんな「大人の関係」を勝手に思い描いて嫉妬していたんだろう。

※注記
「芸妓」:「お茶屋」と呼ばれる宴会の席に呼ばれる演芸を生業とする女性。「娼妓」と違い売春行為はない。
「花街」:「花柳界」とも言われ元々は「遊廓」であった地域。「赤線」とも言われる。
「下さらい」:歌舞伎の前の伴奏者だけの通し稽古。

  *   *   *

そんな事を感じ始めても優しい由紀さんとの稽古は失いがたく、そして唄と三味の技術に目覚めて「長唄」が面白くなってきた事もあり、僕は稽古を欠かさなかった。
実力をつけた事を認めて欲しくて、彼女が取った17歳で自分も「名取」に合格したい・・・そんな歪んだ熱意も在ったかも知れない。

だが去年の夏。
ちょっとした切欠から付き合い始めた同い年の女の子と、初めて「行為」に及んだ時から僕は稽古に出なくなった。

自分でもはっきりした理由は無いのだけれど、歌舞伎の伴奏や定期演奏会の準備は「協会」の練習場で行っていたのに「由紀さんの稽古」の日には家に居たくなかった。
勿論その子と遊んでいた訳じゃなく「その関係」はその時の一度だけだったのに。

父は何も言わなかったが事を案じた由紀さんは一度だけ「彼女の自宅」で練習しようと手紙をくれた。

「いらっしゃい。」

初めての展開に驚き、勿論彼女が嫌いな訳では無いので僕は誘いのまま彼女を訪問した。
一目で「三味線」と判る染物の袋を嫌い、友達に借りた「ギターケース」に三味を入れ、練習の時はいつも着物なのだがその時は普段着のままの僕に、由紀さんは微笑み、いつもの事の様に招き入れてくれた。

「来てくれたの嬉しい。私の事でなにか気を悪くしたんじゃない?」
「そんな事・・・」
「いいのよw言ってくれて。色々噂があるのも知ってるしw」
「あれは・・・信じてません。」
「wwありがとう。でもね、「芸妓」だったのは本当の事よ。」

唾を飲み込む間もなく彼女は続ける。
「当時、私の家は酷い状態だった。生活に困った私が働かざるを得なかった。そんな事情を気にして話を聞いてくれたのが貴方のお父様だったの。一度は身体を売る所までいった私を長竹流一門に加えてくれて、その上名取にしてくれた・・・勿論試験に受かる事は出来たけど・・・」

その一言に頭がぼうっとしていた。
「お父様との噂は全部嘘よ。あの方は真面目でそれにお忙しい身だから私と逢う暇なんかない・・・それは信じてね。本当は幾らお礼しても足りないくらいだけど・・・」

彼女の話を最後まで聞いていた筈なのに、由紀さんの過去に触れる事になるのに。
その時の僕にはこんな事を言うゆとりしかなかった。

「花柳小唄を聞かせて頂けませんか?」

「・・・いいよ。」
由紀さんはちょっと寂しそうな目を見せると、正面に僕を座らせた。
そして一度立ち上がって、着物の裾を「折り返して」襦袢を見せるように座ると
三味線を取り、調子を変えるために糸巻を握って開放弦を弾く。

♪とおすとおさじ 色の道~ 見せて通れぬ 恋の裏~

それは歌舞伎や義太夫の演目としての「長唄」よりずっとゆっくりとした調子で弾き語る恋の手習いだった。
実際「撥(バチ)」でなく「爪」で直接爪弾くので「一音一音」が緩やかな音色。
「唄」も複雑な節廻しではなく、伸びやかなヴィブラートで聞かせる情感溢れるもの。

♪ちょいと ちょちょいと 吉野河~

そして歌詞に合わせる様に「後体重」で膝頭で拍子をとるので、徐々に着物の裾が開いて
彼女の白い脚が覗く。

♪谷をくぐって蜜の澤~

何がどうなったんだろう・・・
何時の間にか歌詞に誘われるように僕は由紀さんの膝の間、滑らかな内腿を探るように手を差し入れていた。

「すっすみませんっ!!」
「いいのよ。そうやって殿方に遊んで頂くのがこの唄本来の形なの。」

彼女は三味線を置台に戻すと、脚を崩しながらこんな事を僕に聞いた。

「有君は女の子の経験あるの?」
突然の質問にびっくりしながらも正直に答える。
「一人だけ・・・」
「良かった! じゃあこんなおばさんじゃ嫌かもしれないけど、もし良かったら貴方が心を痛めたお詫びをさせて・・・」

突然そんな事を言うと、彼女は足袋を脱ぎ始めたんだ。
美しい白い脚。形のいい踝(くるぶし)。
着物から覗く部分に目を奪われ、おずおずと手を伸ばす。彼女の足指に。土踏まずに。
だが僕の心の中では手はすでに彼女の脚の付け根に迫り、指が粘膜に触れようとしていた。

僕の心の中にある真黒な闇の中に浮かぶ赤い眼。
その目は獲物を狙う獣の様に彼女の身体を這いずり、柔らかな陰影を侵していく・・・

「あ・・・まっ・・待って。」
僕の目に怯えたように襟を掴んで縮こまりながら、由紀さんは裾を返して背中から僕に身体を預けてくる。
「エラそうな事言ってあたしが初めてだから・・・最初は抱きしめて・・・」

僕は背中から彼女の帯ごと抱きしめ、彼女の薫りを嗅ぐ。着物から薫る香の清らかな香りと髪の甘い薫り。
僕は彼女の顎の線を撫でこちらを向かせる。紅の鮮やかな唇の艶。顔を寄せる。
緩やかに。

「あぁ・・・」

懐に手を差し込み彼女の肌に触れた途端、彼女の身体が僕の中で弛緩していく・・・

      *

そんな事があって僕は「彼女との練習」を再開した。
週に一度程度の「密会」を間に挟みながら。

今ではまた練習は生活の中で欠かせないものになった。彼女からのご褒美があるからという訳じゃない。
「あの時」から僕の心に芽生えた「闇の中の赤い眼」を制するのに、練習に没頭しなくてはならないと感じたからだ。
そう、思い始めてから彼女のお宅に訪問する事は減り、最近は行かなくなった。


  *   *   *

「はい。ごろ君?うん・・・大丈夫。うん・・・タク君が・・・いいよ。 駅前で。」

タク君が女の子の事で厄介な事になってるみたいでごろ君から相談を受ける。
「・・・と言う訳でタクちゃんついて行っちゃった。」
「その女の子の通う場所?マンション全体で「企業ユース」みたいだな・・・」
「うん。「ガッツ」とかそんな名前のプロダクションだけ表札が付いてるらしい。」
「で「ヘッド・セット」でしょ?間違いないよ。」
「うん。」
「ごろ君の時のお話と同じ「ライブチャット」ガラミだね・・・」
「有君には全部バレバレだねww」
「ゴメン;;そんなつもりじゃ・・・」
「いいんよww気にしないで。」
「スマン。あのときのアンジーさんの出てたのは・・・」
「『XP・ライブ』っていう海外系のチャットサイト。高くて覗くだけww」
「ちょっと自宅で調べてみるよ。」
「スマネエww 夕方もう一度会える?」
「いいよ。」

「じゃあね!」っと言葉を残してひるがえる様に自転車で去っていくごろ君の後姿を、目で追いながら自分の中で「黒い闇の眼」が嘲るように笑っている気がした。
眩しすぎる・・・彼らとの交友は明るくて、きらびやかで真夏の日差しの様なのに
自分は・・・「黒い闇」が僕だけ包んでいく。

僕が家に戻ると偶然父の帰宅と重なった。
「稽古はどうだ?」
「はい、進んでおります・・・」
言わずもがなの台詞が口を吐き、一度はあらぬ理由で疑ってしまった所為でマトモに顔が見れずに下を向く。
新鋭演奏家として認められていく兄たちと比べられるのが嫌な訳じゃない。
ただ・・・

部屋に戻るとiMacを起動してブラウザで検索する。
ははあwwこれは過激だww普通の男の子なら堪らない筈だ。
パフォーマー斡旋のプロダクションの事は何処で調べればいいんだろう・・・

そんな時だった。
半裸同然の女性のサムネイル写真の中に美しい和装の写真を見つけた。
顔は見切られて判らないが美しい姿勢を若干崩して魅せる白い脚。
何しろその着物・・・艶やかな桜の柄の「色留袖」に覚えが有った。

「何故?・・・あの人が・・・?」

  *   *   *

「あんな事言って・・・ホントに今夜又殴り込む気じゃねーかな・・・」
タク君が帰っていった後、ごろ君が呟く。
「いやタク君の事だから約束なら守るよ。きっと。」
「ならいいけどw」
「・・・ねえ、吾朗君?」
「ほい。新たまんないでww」
「wwうん・・・ごろ君はアンジーさんの事、どう思ってる?」
「どうって・・・好きだけど「手の届かない写真の女の人」っかな?ww」
「でも手が届くなら?・・・もしも。」
「ww実際手が届きそうって思った時もあった。でも、その時思った。」
「うん?」
「あの人も「普通の女の人」だって。エロマンガの中の女みたいにメチャクチャな事したり、無理な事言ったらあの人だって壊れちゃう。ソコイラの「姉ちゃん」と何も変わらないんだって。」
「うん。」
「まあ俺なんか相手にされてる訳無いんだけどねww」
「そんな事無いよ。」
「いやwそうだってww」

彼は解ってる。
彼も多分持ってたんだ。 「心の中の闇」を。
そしてその闇を「祓う(はらう)」事が出来たんだ。あの出来事で。
僕が未だまとわり憑かれているモノから。

  *   *   *

夏休みの後半の合同練習を「協会」の練習場で行い、僕ら青年部の全員で8月の終りに定期演奏会を行う。
それが終われば秋の「名取検定」まで独自の練習となる。

少し早めに練習場についた僕は練習前に、三味の「糸蔵」に巻かれた弦を指で確認し「引き代」が残り少ない事が分ると、新しい弦糸を買う為購買に立ち寄ろうと「会議室」の前を通りかかった時だった。
「由紀さん?」
彼女は開いている後ろ側のドアから会議の様子を見ているのだった。
そして壇上で話しているのは父。

「長唄の一般への周知と技法の多様性を広く促す為、『流派』を超えて「名取」を有効化する様進言します。」
「しかしそれでは各流派毎の個性を失わせる結果に繋がると懸念する意見もある。」
「それこそ昔からの『悪しき慣習』です。唄は一つだと思いませんか?」

その慣習に凝り固まっていると思っていた父の革新的な意見。
「名取」を持っていれば自流派を旗揚げしたり、家元からの分派も自由になる・・・

息子の自分よりアグレッシブな意見を持つ父にショックを覚えたのと同時に、彼女の顔色に不安と悲しみを感じた。
分派が可能なら「長竹流」に彼女も拘る必要はないんだ・・・歓迎すべきじゃないか・・・
でも。
それは「別の感情」を彼女に与えているんじゃないか?
僕と同じ・・・「父」に対して・・・取り残されるような「寂しさ」。

「貴女はその「寂しさ」を紛らわす為に?・・・」

口に出せない言葉を呟きながら僕は振り返り、その場所を離れた。

       *

♪鳴るは瀧の水 日は照るとも 絶えずとうたり~

「瀧流し」のさざめく様な三味線の音の中、僕は確信していた。

芸事に生きる。

父の示した方向に在るものを掴む為に余所見はしていられない。
僕は張り替えた弦が早く馴染む様しっかりと「勘所」を絞りながら、ひたすら三味線を弾き唄った。

注記:
「瀧流し」:「勧進帳」の中で最も勇壮な長唄の演奏部分。
「糸蔵」 :三味線の棹の先端部分。張られた三本の弦が糸巻に巻かれる部分。
「勘所」 :音程を決める棹の部分の印。ギターの様にフレットは無い。

  *   *   *

帰りの電車の中から「お祭」の櫓(やぐら)が見えた。
そう言えば今日はD町のお祭だ・・・昔連れていって貰ったっけ・・・
そう由紀さんに。

練習の後、父も母も出かけていて寂しげに、遠い「お囃子」の音に耳を奪われていた僕を連れて。
彼女に連れられて見た夜店や祭囃子の音を懐かしく思って駅を降りた。

人々の向かう方向へ引き寄せられる様に歩いていく。

「あれ!??有君!!?」
「ああごろ君w」
「やっぱり来たんだ!このお祭ww」
浴衣でお面を頭の後ろに引っ掛けたいでたちのごろ君。
「有君も決まってるよww」
僕は練習着のままだったがお祭りのカッコと思ってくれたみたい。

「ここ例のマンションにも近いし、多分今日タクちゃん行くと思うんだ。」
「ああ・・・そうだね。」
「さすが有君!よく判ってるんだねww」
そう言われて「気にしてやって来た」訳じゃない事に後ろめたさを感じて横を見たときだった。
「ごろ君ゴメン!後で合流する!!」
「うん!マンションの前に着いたらメールするね!」

チラッと見えた後姿は確かに「由紀さん」だった。
彼女を追って人混みを掻き分けると、しばらく先の夜店で飴色ガラスの「ビードロ」を手にした彼女を見つけた。
「買ってあげましょうか?」
「あぁ!・・・ww・・・いいの。「無駄遣い」をたしなめるのはあたしの役目よww」
「www」
「ちょっと歩きましょw」

「今日は合同練習?」
「そうです。」
「もう『通しさらい』も終りでしょう?」
「ええ。あとは会場で本番前の練習だけですね・・・」

「最近は寄ってくれないのねw」
「由紀さんも教室がお忙しいでしょうし、僕も何かとありまして。」
「もぅ・・・あたしだって寂しかったのよぉww」
「・・・判ります。」

「何が判るって言うのっ!!」
「・・・」
「・・・何が貴方に判るって言うのよ・・・」
「・・・ごめんなさい。」
「謝らないで! あたし・・・私はずっと有君の事、可愛い弟だと思ってた。」
「はい。」
「でも・・・貴方は大きくなって「男」になっていった・・・」
「そんな!」
「いいの。でも「あんな事」になって、あたし怖くなった・・・あの人の大切な息子さんに・・・」
「由紀さん・・・」
「いい加減大人の癖に馬鹿ね、あたし・・・あたし貴方の事を失いたくなかった。」

(判ってる。貴女は「父さん」の替わりに・・・)

何時の間にかひと気の無い境内裏手の階段に着いた。
「ねえ、最近・・・あたしオカシイの。「誰かの手」が恋しいの。」
「由紀さん。」
「ここでして。 ねぇ?・・・いいでしょ?・・もう・・・もう我慢できないの。」
彼女は石段に腰掛けると浴衣の裾を開いてゆっくりと脚を外気にさらす。
「有君の好きな事して。 ね?」
おずおずと膝頭が離れ、月明かりに彼女の白い内腿がなめまかしく光る。

「解った。」
僕は下の段に跪き、彼女の開いた太股に頬を寄せると、その中心の香りを嗅ぐ様に鼻を向ける。
「嬉しい・・・」
「この香り・・・たまらない・・・「メスの匂い」だww」
「有君?」
「へへ!僕、由紀さんの事、犯してみたかったんだ・・・無理やり!」
乱暴に彼女の下着を剥ぎ取ろうとする。
「あぁ、有君やめて!乱暴にしないで!!」
「いいじゃない!?したかったんでしょ?」
彼女の脚の間から見上げながら脅すように言う。
「ヤラせろよ。」
「いやぁ・・・やめて!」

丁度そのとき懐の中で振動し始めた携帯を、悟られない様に握り締めながら顔を上げて僕は言った。
「潮時ですね。今まで色々御世話になりました。」
「有君?」
「お師匠。来月は検定ですので稽古は今月までで結構です。」
「有君っ!!」
「さよなら。姉さん。」

気持ちを振り払うように振り返ると、僕は一気に石段を駆け下りた。

注記:
「ビードロ」:ガラスを意味するポルトガル語。ガラス製の玩具で「ぽっぺん」とも言う。
 フラスコのような形をしていて、長い管状の首の部分を口にくわえて息を出し入れすると音がなる。

  *   *   *

「有君!・・・有君!!」
僕はぼうっとして弦糸を引き絞りそうになった手を緩めた。
「それ以上やったら本気で死んじゃうって!」
ごろ君が言うまでも無く、もうすでに腕の中で『木刀男』は頚動脈を締められた所為で失神していた。

パトカーのサイレンが近付く音の中
立ち上がると僕はタク君が助けた女の子を庇いながら脇腹の痛みに耐えている所を見た。
無関心そうな表情とは裏腹に、優しく痛みを取り去るようにさする彼女の指先を。

警察が犯人や現場を押さえる喧騒の中、お互いの無事を笑顔で話すみんなの声に居たたまれなくなって、僕は「植込」に隠しておいた三味を取り出すとその場を離れようとした。
「有君よお!」
振り返らず立ち止まる。
「それ、三味線だろ?今度・・・聞かせろよ。」
タク君の言葉に手を上げるだけで答えながら
僕は頬を伝う涙を悟られないようその場を後にした。

  *   *   *

「XP・ライブ」のTOP画面に彼女のサムネは無かった。

あれが本当に彼女だったのか・・・今となっては解らない。
僕は溜息を一つつくと引き出しの奥から、購入以来一度も使った事の無いMac OS-Xのリカバリ・ディスクを取り出すと、手探りで画面横のスロットイン・ドライブに差し込んだ。

著作権許諾に合意するとiMacは初期化される。サイトの登録情報も彼女との想い出の写真も一緒に。

リカバリが終了すると僕は引き出しの奥にディスクと共に「ピアス」を仕舞った。

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見直すと結構差が出ます。

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