申し訳ありません。

小さな命は守れませんでした。





昨日の午後、奥さんの腕の中で懸命に生きようともがいた後

一声大きく鳴いて彼女は・・それから眼を開く事はありませんでした。

残念ながら長男の帰宅を待たずに・・・




医師の話では傷はウチにやってくる前に受けていたもので
この運命は避けられなかったろうとの事でした。



家に戻ると布団に寝かされたまりんの周りで
子供たちと奥さんが泣いていました。

「まりん治らないの？」
「うん・・・死んじゃったらもう、お医者さんでも治せないんだよ・・・」
「やだよ！・・・やだ・・・」

今更むしのいい話ですが
こうして「生き物の死」が子供たちに
命の尊さを教えてくれるだろうとまりんを飼い始めたのに
実際こうした場面がやってきてしまうと・・・

早すぎるたった１１日間の「愛くるしいもの」の降臨でした。





でも


今思うと彼女は自分の運命を予見していたのかもしれません。

やって来た時から家族にとても懐いたまりん。
誰からの寵愛もけっしてこぼさぬ様
一身に受け止めていたまりん。

愛してもらう時間が短い事を解っていたのかも。


特に懐いていた長男に抱かれてころころと喉を鳴らす彼女の姿が
一層にその思いを強くします。

「幸せだったかな？・・・」

きっとね。







今日、雨の止んだときに
まりんを庭の隅に埋葬しました。


可愛かったお前を忘れないよ。
ウチに来てくれてありがとう。
抱きしめさせてくれてありがとう。


まりん。

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