＃やっと開店にこぎつけた・・・

疲れましたｗｗ
昨日の朝、店舗の外装を手直しして「さあコレでおｋじゃんｗｗ」と退散してきたのに「社長」の次男（雑貨店専務）に
「あの～外に商品を並べたいので「スノコ」が欲しいとの、ペンキの手直しとＷａｘの拭き残しがあるんですが・・・」
と言われ自分の仕事が終わってからカインズで材料を仕入れ急遽、昨晩もう一度「開店前工事」に行ってきましたｗｗ

本日開店のため、もう既に「商品」も並べられているので汚したりしない様注意。
作業自体は一瞬で終わりました。段取りが勝負の分かれ目ｗｗ

しっかし専務もこんな事自分で出来るだろうに・・・
「自分の仕事じゃない」って意識が強すぎて気が廻らなくなってるのかな。
俺だって好きでやってるけど「不動産屋」だよｗｗ

建築屋やっていて一番辛かった事。

今まで仲の良かったお客さんが工事完了が近づくと「あれもこれも」やらせたくて
段々「敵味方の争い」になってしまう事。

でも工事自体は楽しい。

懐かしいこと思い出した。
それは七年前。千葉・流山で「パチンコ屋の全面改修工事」を請け負った時。

元々はタイル工事だけの部分発注で行う予定だった。先方の「お抱え設計士」がうるさい奴で
「バカは要らない。時間も無いので現場で作図しながら工事を成功できる奴。」
という指定だったそうで俺に白羽の矢が立った。工期は３週間。

現場に行ってみて唖然とした。
建物は「爆撃を受けた工場」の様で解体工事の後、手が付いていない様な状態。
どうしたって言うんだ？これで工期は間に合うのか？！！

元受の若い監督に話を聞くと現場主任はパチンコ屋のオーナーに
「工期が１日でも遅れたら損害賠償は２千万だ！」と脅されて
胃潰瘍になり入院してしまったとの事。なんじゃぁそりゃあ？！

本社から課長さんも派遣されて来たのだが、現場を知らず設計士が怖いので顔を出さないと言う。
そんなこっちゃどんどん工事が遅れて本当に損害賠償になっちまう！
俺の受注工事は「御影石の外装材」で総額３千万円を越すオイシイ工事なのだ。みすみす放っといて「未払い｣になったんじゃタマランｗｗ

「エヌさん全体工事の監督やって貰えません？」
本社との協議の結果、追加の「代理人経費」を貰って俺が工事主任になったｗｗ出向社員だ。

さて問題は「お抱え設計士」だ。
「じゃあおまんが総監督やるんけ？」
いい年をした広島弁のオヤジ。面白い人物なのだが如何せん口が悪い。
「これが設計データじゃ。外壁も割れとらんけん直ぐに『割り付け図』描けや。」

メモリカードを受け取って直ぐにＣＡＤで線を紡ぎ始める。
解体が終わったことで直ぐに外壁パネルを張り始めないと「御影石」なんて貼れないのだ。
３０分ほどで基本的な割付を行い「施工図」にする。これでパネルを工場でカットして
材料を現場に搬入出来るのだ。

「これで良いですか？」
プリントアウトを設計士に渡し、直ぐに次の作図に取り掛かる。
「いいと思う。なかなかやりおるのお。」
納得したようだ。これで引継ぎ完了ｗｗ

だが時間は無い。次々に問題を解決していく。
「正面意匠の両側に金物の『お化粧』が欲しいんじゃ。良いもの探せ。」
「どんなタイプの装飾材ですか？」
「あほたれ！そんなの自分で見付けろ。」
「そうですね。」
速攻用意してきたもう一台のモバイルノートにＰＨＳカードをぶっこみＮＥＴでメーカーを検索する。
「こういったステンレスの既製品じゃよくないですか？」
「おおこういう感じじゃ。直ぐ手配してくれ・・・仕事はやいの。」
ったりめーだ。こうやって世の中を渡ってきたのだｗｗ手品みたいな演出が一番効果がある。

そんなこんなで設計を手伝い、建物の内外装を仕上げていった。
作図が完了すると自ら作業着を着て現場に入り、知らない職人の顔を覚えながら現場指示をして廻った。
初めは１週間のつもりで行ったのでホテルを借りていたのだが、そのうち昼も夜も無くなり現場事務所で寝て「水道」で体を洗った。夏ならでは「フルチン」だｗｗ

その後、語り尽くせないほどのｗｗ「紆余曲折」があったのだが、晴れて３週間目予定通り「パチンコ屋」は新装開店した。

その開店直後の喧騒の中、若手監督と笑いながらガードレールに座り建物を眺めている時
脇をつつかれた。見ると入院していた「本当の現場主任」が退院して来てここを見に来たのだ。
たぶん恐る恐るｗｗ

「終わったよ。安心して良いぜ。損害賠償は無しだｗｗ」

泣き崩れるように礼を言う監督さんに笑いながら自販機でジュースを買ってやった。
今もそんな気分なのだｗｗ

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